はじめに
早川洋平です。
起業をしてから15年が経ちました─
実績ゼロ、知名度ゼロの状態から遮二無二走り続け、各界のトップランナーやその道のプロフェッショナル、市井の人々にいたるまで、これまで2000人以上の方にお話を伺ってきました 。
僕が今こうしてプロのインタビュアーを続けていられるのは、「会う力」を磨き続けてきたからだと感じています。
20代の頃の僕は「やりたいことはうっすらとあるものの、どう実現させて良いかわからない」悩める一人の会社員でした。ノルマ制の会社で結果が出せず、クビ寸前のどん底状態。しかも、極度の人見知り。人付き合いは大の苦手で、初対面の人と何を話したらいいのかも、まったくわかりませんでした。
そんな日々を過ごしていたある日。始業前に必ず立ち寄るカフェで自問自答していました。
Q 死ぬときに後悔しないのは、どんな人生だろう?
A 自分が最も好きなことをライフワークにし、人の役にも立つ人生。
Q じゃあ何の制約もないとしたら、自分が本当にワクワクすることは?
A 大好きな「インタビュー」「ラジオ」をライフワークにして生きること。
人の話を聞いて刺激を受けることが大好きな僕の頭には、自然とこうした答えが浮かんできました。そこから、各界のトップランナーやプロフェッショナルの方たちを中心にお話を伺うラジオ番組を始めたのです。
有名無名、国内外問わず、経営者、作家、アーティストなど…様々な方にお目にかかり、インスピレーションとモチベーションを頂き続けていました。
誰かに会うだけで人生が変わるなら苦労はしない──そんな声も聞こえてきそうですが、果たしてそうでしょうか。人生のターニングポイントには、必ず他の人の存在がなかったでしょうか。また、僕が実践したことは主体的に「会いたい人に会いにいく」ことです。漫然とだれかに会うことではありません。
人と会うことを通して得られる知見や情報、そして関係性は世界にただひとつ、自分だけのオリジナルです。昨日の常識が明日には非常識に変わってしまう時代に、自ら能動的に動くことで、自分が欲しい答えをピンポイントで得ることができます。その蓄積は、あなたの人生の羅針盤となり、難局での救命ボートとなってくれるはず。
そしてもうひとつ。忘れてはならない価値があります。
それは、会いたい人に会いにいくと、自分の中に「今と未来を生きるエネルギー」が湧き出してくるということです。
僕自身、心のバランスを崩したり、結婚生活のピンチ、近親者の死、会社経営に伴う人間関係やお金の悩みに直面したりしても、何とかやってこられたのは、自ら会いにいくことでご縁を頂いた多くの方々から、励まし、勇気、癒やし、安らぎといった「今と未来を生きるエネルギー」を頂いてきたからにほかなりません。
「会いたい人に、これから話を聞けるんだ!」という気持ちでお相手にお目にかかると、先方から「あなたから元気をもらえた」と言われることも数多くあります。なにしろあなたから先にポジティブなエネルギーを発して、「前のめり」な姿勢でお目にかかる当日を迎えているのですからそれが伝わるのかもしれません。
そう考えると、「会いにいく」ということは、ポジティブなエネルギーを循環させる双方向性を持っているのではないかと思うのです。今と未来を生きる希望に満ちあふれた毎日を送り続けること。そうした時間を、誰かと共有すること。これ以上に大切なことがいったいどれだけあるでしょうか。
そんな体験をあなたにもしていただきたい。そう強く願っています。
そしてこの度、僕がこれまで15年もの間、走り続けられた感謝の気持ちも込めて、3年ぶりに体験講座を行うことにしました。「会う力」の一端を感じていただければ嬉しく思います。
こんな方に
を引き出す力を養いたい
個の力を高めたい
1対1で話を聞いてみたい
人間になりたい
メディアを創りたい
仕事にしたい
ゼロから学びたい
リサーチ力を高めたい
スキルを身につけたい
コミュニケーション力を養いたい
カウンセラーとしての腕を上げたい
悩み解決の糸口を見つけたい
会社の看板がないとしたら、
どれだけの人と会えますか?
2020年に発生した新型コロナウイルスの影響で、外出時にはマスク着用し、不要不急の外出は控えるなど、働き方・生活様式・人との会い方が大きく変化しました。
一方で、リモートワークの採用・副業を認める会社も増えるなど、ポジティブな変化も表れています。
2020年代にこのようなことが起きるとは、誰もが予想しえなかったことと思います。そんなますます先行き不透明な時代。
あなたは会社の看板がないとしたら、どれだけの人と会うことができるでしょうか? これまで会社員として実績を積み重ね、社内外で評価されていたとしても、独立したあなたという存在が人と会えるか。
生きていく上で、人との関わりは不可欠です。
仕事であれば、人の悩みに答えたり・人々の生活を豊かにすることが価値となる。
私生活であれば、パートナーシップや仲間や友人との関わりが、あなたの生活を豊かにしてくれる。
あなたが関わることで幸せになれる人たちがたくさんいます。
そんなあなたの力をもっと幅広く活用してみませんか。
会うことの効用
リモートワークをはじめ、オンラインでのコミュニケーション全盛の時代に、なぜ「会う」のか。確かに、短期的に見れば誰かに会いに行くことのハードルは高いですよね。移動による時間と出費は削れませんし、何よりお相手の貴重な時間を頂くためには「この人なら会ってもいいか」と思ってもらう理由が必要です。そのためには、相手のことを深く知る必要がありますし、会ってあっていただくために提案を考える必要があります。一見するとタイムパフォーマンス(タイパ)が悪いと言われても無理もないのかもしれません。
でも、だからこそ価値があると僕は思っています。人生の様々な局面において「関係を始めたい」「深めたい」「持続したい」「改善したい」と思っている誰かと出会ったとき。あるいは「解決したい」「深めたい」「力を付けたい」何かに出合ったとき。直に会って対話することほどタイパが良いコミュニケーションを僕は他に知りません。
ここぞというタイミングでこれぞという人に会いに行き、自らをアップデートしていく──それは人生の舵を自分で取れる人間になっていくことに他なりません。それゆえ、僕は今も人付き合いが苦手なのに、どんな世界の果てにいる相手でも、誰もが知るような著名人であっても、臆することなく飛んで会いに行ってしまうのです。
こういう話をすると、「私は著名人に会うことまでは考えていません」と言われることが少なからずあります。ですが、僕は著名人に会うことをすすめているわけではありません。「人生の教科書」をアップデートする過程で、僕の中の「会いたい人リスト」に結果として著名人の方の名前が挙がり、お目にかかる機会を頂いた──ただ、それだけです。
それよりもお伝えしたいのは、会いたい相手が著名人であろうとそうでなかろうと「人生の教科書」をアップデートする過程そのものがめちゃくちゃ楽しいということです。
人生を舞台にしたアドベンチャーゲームの主役となり、これぞと定めた人に会いに行く旅と言い変えてもよいかもしれません。道中の様々な経験や、会うことができたお相手との対話を通して、自らに必要な能力をアップさせていく。──こんなに楽しいことはありません。
だれでも会いたい人に会える
会うことに価値があることはわかった。わかったけれど、「個人の自分にはとても無理」と感じるかもしれません。かつての僕もそうでした。
でも、高田明さん(ジャパネットたかた創業者)、林真理子さん(作家)、松田公太さん(タリーズコーヒージャパン創業者)、池谷裕二さん(脳研究者)……振り返れば僕自身もかなりの数の方にこの方法でお目にかかってきました。
しかも、人脈も実績もゼロだった駆け出し時代の方がゼロから相手にお目にかかった機会は多いくらいです。自分がどんなに無名であれ、お相手がどんなに有名な方であれ、意義や情熱を感じてもらうことができれば、お目にかかるチャンスは十分にあります。
今になって思うのは、どんな分野であれ第一線に立ち続けている方の多くは、不器用でもがむしゃらに何かに取り組んでいる人を応援したり、おもしろがったりしてくれるメンタリティを持っているのでは──ということです。
ですから、あなたが熱意を持って、相手が喜ぶような提案をすれば、あなたが会いたい人に会うことは十分にチャンスがあります。
では、情熱だけ持っていれば良いのか。答えは「 No」です。
「会う」ためには作法がある
SNSやホームページをはじめとして、連絡先さえ分かれば、地球の裏側にいる人でも、思い立ったらすぐにメッセージを送ることができる──そういう意味では、史上最も会えるチャンスに恵まれた時代かもしれません。しかしどんなにテクノロジーが発達しても、何も考えずに連絡したところで想いが成就するとは僕は思いません。その先にいるお相手は、機械でもAIでもなくひとりの人間であり、心があるからです。
では、会ってもらうための連絡をする際に忘れてはいけないことは何でしょうか──それは、会うことは「お相手の命の一部をいただく」行為だという意識を持つことです。大げさに感じる方もいるかもしれませんが、たとえ3分だとしてもその方の人生の貴重な時間を自分に割いてもらうことに他なりません。
「熱意」は相手の心を動かす力があります。それは、文面でも、言葉でも、伝わるものです。でも忘れてはいけないのは、相手への配慮です。相手の都合や気持ち、状況やタイミングを最優先に考えているか。その方にお目にかかりたい気持ちだけが先行して、こうした当たり前のことを忘れてしまっては本末転倒。一方的に押しかけるただの迷惑な人になってしまわぬよう細心の注意が必要です。
名もなき個人である僕が世界中の人たちと会い続け、世界のトップランナーの方と今もなお親交が続いているのは、「熱意」を伝えると同時に、相手への配慮を含めた「会う力」を磨き続けてきたからです。
会う力とは、以下の 8つの力の総称です。
会い続けられる人になるために
必要な「8つの力」
あなたが独立した存在として人と会い続けるようになるためには「8つの力」が不可欠です。
- リサーチ力
- メモ力
- アポ取り力
- 段取り力
- 質問力
- 現場力
- 縁紡力
- メディア力(場の力)
これら「8つの力」を理解し実践することで、会社の看板に頼らない生き方を行えるようになります。
❶リサーチ力
「会いたい人」が決まったらいきなりアポをとりますか?
OKの可能性はゼロではありませんが、厳しいのは否めません。
そこで最初にしてほしいのがリサーチ。
あなたがもし営業マンなら「会う前」に相手をリサーチしませんか。
それをどのレベルまでできるかが、アポ取りはもちろん、その先にある商品やサービス購買の成否を決めます。
ではどんなリサーチをすればいいのか?
すぐに実践できるかたちでお伝えします。
【内容】ネットにはない情報を「検索する」裏技/パブリックリサーチ/プライベートリサーチ/オリジナルリサーチ/会う前に会う/共通点と地雷点/リサーチした情報をいかに記録しておくか etc
❷メモ力
メモを辞書で調べるとこんな定義があります。
メモ【memo】
( 名 ) スル
〔メモランダムの略〕
忘れたときの用心に書き付けること。また、その書き付けたもの。手控え。覚え書き。 「要点を──する」(『大辞林 第三版』より)
板書、備忘録……ぼくらがこれまでとってきたメモは、何かを書き写したり、控えたりする「インプット型」でした。 ですが、こうした従来のメモとは異なり、ここでは得たい結果から逆算して書き出す「アウトプット型」メモをお伝えします。
【内容】メモは「逆算」してとれ/「会う前」のメモとは?/「会ったとき」のメモとは?/早川洋平おすすめのメモ術/早川洋平のメモツールと使い方 etc
❸アポ取り力
どうすればアポを取れますか?最もよくされる質問です。
記者時代は「 ○○新聞の者ですが ……」と名乗れば、むげにされることはありませんでした。 しかし、独立してからは会社の看板は使えません。
知名度もスポンサードも資金力もありません。
そんななか自らのメディアに、これまで 200人近いトップランナーたちを呼び続けてきました。 これだけ会い続けられるのは、ぼく以外でも再現可能な一定のルールや理由があるはず ……そこでこれまでトップランナーとどう会ってきたかを徹底分析してみると、「パターン」があることがわかりました。
【内容】アポ取りには紹介型と直接型がある/六次の隔たり/いいとも!形式/「その場」型/出版社型/正攻法/「別件」型/共感型/ジャストタイミング型 etc
❹段取り力
ようやくアポが取れた。
「あの人」についに会える─喜びはもっともですが大切なのはここから。
いかにその「会う場」を双方にとって最高のものにするか。
そして「一度きり」ではなくその後も縁を紡いでいくか。
そのために忘れてはならないのがこの力です。
「段取り八分仕事二分」とあるように、この質量がその後を大きく左右します。
【内容】事前準備/タイムマネジメント/アポが取れたら一番始めにすべきこと/会う前に会え/手みやげは何が良いか/外注力/バックアップ/正しいロケハンの仕方 etc
❺質問力
質問というと「会った時」や「インタビュー時」にするイメージが強いかもしれません。 しかし、「会う前」の質問と「会った後」の質問も同じくらい大切です。
この3ステップで最高の結果を残すために、「自問力」「他問力」という二つの質問力を伝授します。
僕が日常のインタビューで実際に使っている質問もお伝えしたいと思います。
【内容】自問力/他問力/プロが使う鉄板の質問/質問力をつける「参考書」/年表×俯瞰/最適な質問の「量」/縁を紡ぐ質問/質問力を磨くためにできる4つのこと etc
❻現場力
質問力と同じくらい会った「時」に大切なのがこの力。
会う「場」は良くも悪くも「想定外」の連続。
そのなかで何を心がけ、どう対応していくか。
得たい結果をいかに確実に得ていくか。
それが例えば仕事の場なら、今後のビジネスの命運を大きく左右するでしょう。
だれよりも「本番に弱かった」ぼくが、現場で学び培ってきたすべてをお伝えします。
【内容】コミュニケーション力/アドリブ力/「白紙」の重要性/初心者がやってしまいがちなこと/テクニックより大切なこと/ふところ力/頭が真っ白になった時の対処法 etc
❼縁紡力
本講座は「1回会えばゴール」ではありません。
会う力を身につける大きなメリットは、その相手と縁を紡ぐチャンスが飛躍的に高まること。
仕事をご一緒するだけでなく、友人同士になってしまうこともありえます。
キモとなるのは縁紡力。
「雲の上の存在」だと思っていた相手と同じ世界でビジネスをしたり、ともに人生を送ったりするための代えがたい力です。
【内容】その場で紡ぐ/空白のスケジュール/あとで紡ぐ/アナログの価値/距離感と平衡感覚/面談メモ/特定日を使え/相手のことを考え続ける「テクニック」 etc
❽メディア力(場の力)
この力を使うことは、人生で「会う」質量を飛躍的に増し、同時にここまでの七つの力を磨く最高のトレーニングにもなります。 レバレッジの効き方がまるで変わってきます。
いわば人生を大きくアップデートするための「最終兵器」──それがメディア力(場の力)です。
この最後の力をマスターすることで、あなたは一生涯、人生を更新する人と世界に会い続けるためのエンジンを積んだことになります。
【内容】メディアの再定義/場と場所は違う/自分にあったメディアの選び方/Podcastを使い続ける本当の理由/9つのフリー/スマホと「場」の関係/公共性の強さ/自分のメディアで最大限効果を発揮するための秘訣 etc
「会う力」は個を確立するための
スキルが集約されている
「会う力」を見ると、インタビュアーや記者、特定の職業の人にしか関係ないと思うかもしれません。でも僕は、大きな変化が訪れる激動の時代にいて、時代や環境に左右されずにしなやかに生きていくために不可欠な力だと思っています。
人に会い、質問し、質問されることは、「自分ではわからない可能性や悩み解決の糸口を引き出す」きっかけになるからです。本、セミナー、講演会など、不特定多数に向けた情報ではなく、自分の状況にフィットしたピンポイントの答えをもらえます。
でも、僕もはじめから今のように人と会い、うまい取り回しができたわけではありません。少し前に、久々に自分のポッドキャスト番組のバックナンバーを聴く機会がありました。今聞くと、初回は本当にひどいレベルです。用意してきた質問メモを上からただ順番に聞いていくだけ。しかも極度な緊張もあって異常に早口です。極めつきはインタビュイーの方の丁寧な返答に対して「そうなんですね」と淡泊なあいづち。お相手から逆に質問されると動揺して浅薄な答えしかできません。まるで対話とはいえないこのインタビューに、お相手とリスナーの方に対して、今では申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいです。
そんな僕でも番組が30回を過ぎたあたりから質問メモは参考程度で、目の前にいる方に集中できるようになってきます。50回を超える頃には、お相手の発言に対して自分が感じたことやさらに深掘りしたいことも、臆せず伝えられるようになっているのが聴いていてよく分かります。自分事ながらこの変化には驚きを禁じ得ませんが、お相手がどんなに高名な方であっても「同じ人間なんだ」ということが知らず知らずのうちに自分にしみこんでいったのかもしれません。
それだけでなく、「これぞと定めた方に主体的に会い続ける」ことであなたはどんどん変化していきます。お相手の生き方、考え方、仕事のしかた、大切にしていること、お金の使い方、時間の使い方、コミュニケーションのはかりかた、服装、食べ物、話し方 ……そのすべてをシャワーのように浴び続けることは、自分そのものを大きく変える可能性を秘めていると思うのです。
これは僕自身が数多くの「苦手」を克服した経験からも自信を持って言えます。
たとえば書くこと。元新聞記者なのに?と驚かれる方もいるかもしれませんが、僕が新聞社で働いていたのはわずか1年あまり。その後の会社員ライターのキャリアも2年半に過ぎません。何より僕が大好きなのは「インタビュー」で、書くのは学生時代から本当に苦手でした。
しかしそんな僕でも、吉本ばななさんや多和田葉子さんのように世界で活躍する作家の方にお目にかかり続けていると、不遜にも「自分にも書けるかもしれない」という気になってきます。そうなればしめたもので、この「勘違い」を有効活用して、とにもかくにも書き続けていくと、何とか書けてしまう。そればかりか、時にはちょっと楽しい……と感じる瞬間まで出てきます。
話すことも同じです。僕は昔からあれやこれや「人の話を聞く」のは大好きでしたが、反対に自分が話すのはまるでダメでした。しかし、国内外を行脚する著名な講演家の方から直に「ぼくも最初は全然ダメだったんだよ」という体験談を聞いていると、あんなトークの達人でも最初は話せなかったんだ、と思えるようになってくる。すると不思議なもので、少しずつぼく自身も人前で話せるようになってきます。気付けば今では、トークライブのMCをやったり、講演会のスピーカーをしたりしているのだから自分でも驚くばかりです。
これらは僕が経験したほんの一部に過ぎません。どんな才能が開発されるか。どんなセンスが磨かれるか。どんな苦手分野が克服できるか。これはもうあなたとあなたが出会うお相手との組み合わせの数だけ無限大にあります。
想像してみてください。もし「会いたい」と熱望していた方々と新たに出会い、毎月のように直接1対1で面談する状況になったら。そんな日々が1年、2年、3年と続いたら。程度やスピードに個人差はあれど、必ず自分の変化に気付くはずです。
つまり、「会う力」は、老若男女、職業や年齢を問わず、どんな人でも人生を一変させる力を持っているのです。
たった1人との出逢いが
人生を変える
いかに「会う力」を磨き、どれだけ主体的に会うことを続けていたとしても、日々の生活においてネガティブな感情がゼロになることはありません。僕自身も何かに不安になったり、落ち込んだりすることがあります。しかし以前よりも、その度合いが小さくなったり、引きずったりする期間が明らかに短くなったのもまた事実です。
なぜか──それはきっとこれまでお目にかかった方から授かってきたさまざまな智慧が、知らず知らずのうちに自分の血となり肉となっていたからではないかと僕は思うのです。しかもその智慧は、双方向の対話から直接学んだ完全オリジナルのもの。序章でお伝えした「自分の教科書」にほかなりません。ですから簡単に揺らいだり、失われたりすることはありません。本当に心強い存在です。
トラブルや困難に見舞われた際、僕はできるだけ静かな場所に身を置き、これまで出会った方の中から「この状況を最も適確に乗り越えられる方は誰だろう」と自問し、頭に浮かんだ方のお名前を紙に書き出します。すると、瞬く間にお相手との対話がよみがえり、さらにじっくりと待っていると、不思議なことに問題解決に最適解と思えるようなアドバイスやアイデアが「降りてくる」ことが珍しくありません。「自問」と「書き出す」という行為を通じて、お相手からの学びが刻まれた「自分の教科書」にアクセスできるからではないかと僕は思うのです。
もちろん、電話1本ですぐに教えを請えるその道のプロフェッショナルが周囲にいるのなら、それに越したことはありません。しかし、そうした関係性は一朝一夕に、そして大量に築けるものではありません。
その点「自分の教科書」は他の人に気を遣うこともなく、いつでも、どこでも、何度でも活用することができます。ページ数や内容の制限もありません。ぜひ、会い続けるなかで「自分の教科書」にアクセスし、アップデートをし続けてください。今だけでなく、未来を拓くあなたの心強い伴走者になってくれるはずです。
旅先で迷うことがあっても大丈夫。この本を開けば、ご自身が今、どこにいて何をすればいいのかを示すコンパス代わりになるはずです。どうか安心して人生を更新する人と世界に出会う旅へ出かけてください。
あなたがいま、心から会いたいのは誰ですか?
すべては、たった1人に会うことから始まります。
体験講座では、「会う力」のエッセンスをお伝えし、具体的なワークを通して、あなたが最初の1人に出逢えるように、伴走します。
「会う力」体験講座で行う内容
・早川がこれまでにお逢いしてきた方々とのエピソード(裏話含む)
・あなたが会いたい人に会うためのワーク
・「リサーチ力」「アポ取り力」「質問力」のレクチャー
・「会う力」養成講座のご案内
体験講座では、「会う力」の中でも根幹となる「リサーチ力」「アポ取り力」「質問力」を磨いていただきます。
限られた時間にはなりますが、早川リードのもと、「最初のひとり」にアポ取りできる段階まで導いていきます。今後に活きるスキルを身につけていただきますので、楽しみにしていてください。
また、横浜開催では、オフラインがからこそ話せるエピソードも飛び出すかもしれません。
参加特典
体験講座にご参加いただいた方には、
「早川洋平がインタビューで使用している質問集」
をプレゼントいたします。
早川が実際のインタビューで使っているものであり、これまで公開をしてこなかったリストです。
どうぞ手にしてください。
参加方法
推薦者
小説家
石田衣良さん
メルマガ、サロン、Podcast、YouTube……早川さんと仕事をして6年以上になります。
彼は何のコネがなくても、世界中のあらゆる人に「会いたい!」と決めたら本当に会ってしまうある種の「変人」です。でもそれが全部ちゃんと仕事につながっている。
そして彼が個人で始めたPodcastのプロジェクトは、今やキクタス全体で累計ダウンロードが二億回を超えるまでに成長している。
それはいかに、早川さんの「会う力」がクレイジーなのかを示すものだとぼくは思います。
「会う力」は人生を動かすための「前進力」「エンジン」と言い換えることもできるんじゃないかな。普段真面目な面もある早川さんですが、この講座ではその「クレイジーさ」を遺憾なく発揮してくれると思います。ぜひ受講してみてください。
いしだ・いら/1960年東京生まれ。広告制作会社を経てフリーのコピーライターに。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞。同シリーズは、第17巻『炎上フェニックス』まで刊行されている。2003年『4TEEN』で直木賞。06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞。他に『娼年』など。 YouTube、Podcastで『大人の放課後ラジオ』を毎週配信中。
最後に
21世紀に入り、多くの人がインターネットやソーシャルメディアを使って「つながれる」ようになりました。パンデミックにより一気にそれが加速したのはだれもが感じることだと思います。確かにファーストコンタクトは容易になったかもしれません。でも、いったいどれだけの人が「会いたい人」と「本当」につながっているでしょうか。
僕は思います。 DXが進めば進むほど、「直接会う」ことの価値(とハードル)は高まっていく。情報があふれればあふれるほど、自分にとって本当に大切なことは、本当に信頼できる人に会って学んだり、確かめたりするに限るし、言葉にはならない本当に深いところまで本質的なメッセージを受け取るには、やはりオンラインよりリアルの方が圧倒的に効率がいい。 そしてメディアに加工された二次情報よりも、その道の第一人者から直接聞いた「一次情報」に勝るものはない、と。
前世紀、一次情報を得られたのはごく一部の層やメディアの人たちだけでした。しかし、今は違います。「会う力」を身につけ、その道の第一院者から直に学んだり、あなたが心から会いたいと願う相手に会ったりすることで、自身をアップデートできる最高の時代に僕たちは生きています。
「会う力」養成講座は、八つの力を誰にでも再現可能なかたちとなるようぼく自身の体験も交えて余すことなくお伝えします。ひとりでも多くの人が「会う力」を身につけ、ご自身の人生を「更新」する人に出会う楽しさを知っていただけること。これに勝る喜びはありません。
まずは体験講座でご自身の人生を一変させる「会う力」の一端を体験いただければ嬉しく思います。
「会えない」時代といわれる「いま」、 相手の本質と本音を引き出し、 自身の未来も開く一生モノの力をみなさまにお伝えできることを楽しみにしています。
講師
プロインタビュアー
早川 洋平
はやかわ・ようへい/新聞記者等を経て、2008年キクタス株式会社を設立。各界のトップランナーやプロフェッショナルから戦争体験者まで分野を超えてインタビューし、それを発信する声のメディアを制作。ユニクロやネスレのCMのインタビュアーとしても活動する。
横浜美術館や石田衣良氏(作家)らのPodcast番組のプロデュ-スも手がけ、自社で配信する番組の総ダウンロード数は毎月約200万回。累計は 3億回を超える。
近年は海外取材にも精力的に取り組み、『What does Japan mean to you?』で英語での発信もしている。
■インタビュー実績
羽生結弦(フィギュアスケート選手)、高田賢三(KENZO創始者)、横尾忠則(美術家)、コシノジュンコ(デザイナー)、よしもとばなな(作家)、森保一(サッカー日本代表監督)、髙田明(ジャパネットたかた創業者)、平野啓一郎(作家)、松田公太(タリーズコーヒージャパン創業者)、大倉源次郎(小鼓方大蔵流/人間国宝)、加藤登紀子(歌手)ほか